主要メーカーの機種についても触れ、あなたにぴったりの一台を見つけるお手伝いをします。
お掃除機能付きエアコンとは？その仕組みと種類
お掃除機能付きエアコンの基本的な仕組み
お掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンに加えて、フィルターに付着したホコリを自動で除去する機能が搭載されています。この機能によって、定期的なフィルター掃除の手間を大幅に軽減できます。
自動で除去されたホコリはエアコン内部のダストボックスに溜められ、定期的にそのダストボックスを清掃するだけで済みます。
お掃除機能の具体的な仕組みはメーカーや機種によって異なり、ブラシでホコリを掻き出す方式や、強力な吸引力で吸い込む方式などが採用されています。
最新の機種では、ホコリを圧縮してダストボックスの容量を大きくしたり、スマートフォンと連携して清掃時期を通知する機能もあります。
お掃除機能付きエアコンは内部の構造が複雑になっているため、通常のエアコンに比べて価格が高くなる傾向がありますが、その分日々のメンテナンスの手間を省き、快適な室内環境を維持することができます。
また、フィルターが常に清潔に保たれることで、エアコンの運転効率が向上し電気代の節約にも繋がるというメリットもあります。
お掃除機能の種類：フィルター自動清掃と内部クリーン
お掃除機能付きエアコンには、大きく分けて「フィルター自動清掃」と「内部クリーン」の2種類の機能があります。
「フィルター自動清掃」は、その名の通りエアコンのフィルターに付着したホコリを自動で除去する機能です。この機能により、定期的にフィルターを掃除する手間を省くことができます。
一方「内部クリーン」は、エアコン内部の熱交換器を乾燥させることで、カビの発生を抑制する機能です。
エアコン内部は湿気が溜まりやすくカビが発生しやすい環境ですが、内部クリーン機能によってカビの繁殖を抑え、清潔な空気を維持することができます。
近年では、両方の機能を搭載した機種が主流となっており、より高度な自動清掃機能を実現しています。
また、メーカーによっては、独自の技術を駆使してより効果的な清掃機能を提供しています。
例えば、プラズマクラスターイオンを放出することでカビの発生を抑制したり、熱交換器を凍結させて汚れを浮かせて洗い流す機能などがあります。
これらの機能を活用することでエアコン内部を常に清潔に保ち、快適な室内環境を維持することができます。
各メーカーの特徴：ダイキン、三菱、シャープ、パナソニック、日立、富士通、東芝、アイリスオーヤマ
各エアコンメーカーは、独自のお掃除機能や特徴を持っています。
ダイキンは、「うるるとさらら」シリーズに代表されるように、加湿・除湿機能に強みがあります。独自の加湿技術により、乾燥しがちな冬場でも快適な湿度を保ちます。
三菱電機は、「霧ヶ峰」シリーズで、 フィルターだけでなくエアコン内部の様々な箇所を自動で清掃する機能が充実しています。
シャープは、「プラズマクラスター」技術により、空気清浄機能に強みがあります。プラズマクラスターイオンを放出することで、カビ菌やウイルスを抑制し、清潔な空気を保ちます。
パナソニックは、「エオリア」シリーズでナノイーX技術を搭載し、エアコン内部だけでなく室内の空気も清浄する機能があります。
日立は、「白くまくん」シリーズで凍結洗浄技術を採用し、熱交換器に付着した汚れを凍らせて洗い流すことで、高い洗浄効果を発揮します。
富士通ゼネラルは、「nocria」シリーズで、 フィルター自動お掃除機能に加えAIによる運転制御で省エネ性能を高めています。
東芝は、「大清快」シリーズで、 セルフクリーン機能によりエアコン内部を清潔に保ちます。
アイリスオーヤマは、シンプルな機能と手頃な価格帯で、幅広い層に支持されています。
お掃除機能付きエアコンのメリット・デメリット
メリット：お手入れの手間が軽減、電気代の節約
お掃除機能付きエアコンの最大のメリットは、やはりお手入れの手間が大幅に軽減されることです。
従来のエアコンでは定期的にフィルターを取り外して掃除する必要がありましたが、お掃除機能付きエアコンは自動でフィルターのホコリを除去してくれるため、掃除の頻度を大幅に減らすことができます。
これにより時間と労力を節約できるだけでなく、エアコンを常に清潔な状態に保つことができます。
また、 フィルターが清潔に保たれることで、エアコンの運転効率が向上し、電気代の節約にも繋がります。
ホコリが詰まったフィルターは、空気の流れを妨げエアコンの性能を低下させる原因となりますが、お掃除機能によって常に最適な状態を維持することができます。
さらに、お掃除機能付きエアコンは、カビの発生を抑制する効果も期待できます。
エアコン内部は湿気が溜まりやすくカビが発生しやすい環境ですが、お掃除機能によって内部の湿度を下げ、カビの繁殖を抑えることができます。
これにより、アレルギー体質の方や小さなお子様がいる家庭でも、安心してエアコンを使用することができます。
デメリット：価格が高い、内部の汚れは除去できない
お掃除機能付きエアコンは、便利な機能が搭載されている反面、いくつかのデメリットも存在します。
まず、通常のエアコンに比べて価格が高い傾向にあります。
お掃除機能を実現するために、複雑な内部構造やセンサー・モーターなどが追加されているため、製造コストが高くなることが理由です。
また、お掃除機能はあくまでフィルターのホコリを除去するものであり、エアコン内部に付着したカビや油汚れまでは除去できません。
長年使用しているとどうしても内部に汚れが蓄積してしまうため、定期的な専門業者によるクリーニングが必要となります。
さらに、お掃除機能付きエアコンは内部構造が複雑なため、通常のエアコンに比べて故障のリスクが高くなる可能性があります。
特に、 お掃除機能を構成する部品が故障すると、修理費用が高額になることもあります。
そのため、購入時にはメーカーの保証期間や修理体制をしっかりと確認しておくことが重要です。
また、お掃除機能に頼りすぎず定期的にセルフクリーニングを行うことも、エアコンを長持ちさせるためには大切です。
デメリット：故障リスク、クリーニング費用
お掃除機能付きエアコンはその複雑な構造ゆえに、通常のエアコンと比較して故障のリスクがやや高いという点も考慮する必要があります。
お掃除機能を構成する部品点数が多いため、どれか一つが故障した場合、修理が必要になる可能性が高まります。
また、修理の際には専門的な知識や技術が必要となるため、修理費用も高額になる傾向があります。
メーカーの保証期間や延長保証サービスなどを活用することで、万が一の故障に備えることが重要です。
さらに、お掃除機能付きエアコンのクリーニングを業者に依頼する場合、通常のエアコンに比べて費用が高くなる傾向があります。お掃除機能の部品を取り外したり、内部構造を理解した上でクリーニングを行う必要があるため、専門的な知識や技術が必要となるためです。
しかし、定期的なクリーニングはエアコンの性能を維持し電気代の節約にも繋がるため、適切なタイミングで業者に依頼することをおすすめします。
お掃除機能付きエアコンの選び方：見分け方とポイント
リモコンの確認：お掃除機能のボタンがあるか
お掃除機能付きエアコンかどうかを見分ける最も簡単な方法は、リモコンを確認することです。
リモコンには、通常「お掃除」や「フィルター自動掃除」といったボタンが配置されています。これらのボタンがあれば、 お掃除機能付きエアコンである可能性が高いです。
ただし、メーカーや機種によってはボタンの名称が異なる場合があるため、取扱説明書も併せて確認することをおすすめします。取扱説明書には、お掃除機能の詳細な操作方法や注意点などが記載されているため、必ず目を通しておきましょう。
また、リモコンにボタンがない場合でも、メニュー画面からお掃除機能を設定できる機種もあります。
リモコンの「メニュー」ボタンを押して、画面表示を確認してみてください。お掃除機能に関する項目があれば、それがお掃除機能付きエアコンである証拠です。
もし、リモコンやメニュー画面で確認できない場合は、次の項目で説明するフィルターの確認方法を試してみてください。
フィルターの確認：自動清掃機能の有無
リモコンで確認できない場合は、エアコン本体のフィルターを確認してみましょう。
お掃除機能付きエアコンの場合、フィルターには自動で清掃するための機能が搭載されています。例えば、フィルターにブラシが付いていたり、フィルターが自動で動くための機構が備わっていたりします。
また、フィルターの形状や構造が通常のエアコンとは異なる場合もあります。フィルターを取り外して、細部まで確認してみましょう。
お掃除機能がないエアコンの場合、フィルターはシンプルな網状のものが多く、特に変わった機構は見られません。
しかし、お掃除機能付きエアコンのフィルターは複雑な形状をしていることが多く、自動で動くためのモーターやセンサーが組み込まれていることもあります。フィルターの形状や構造を比較することで、お掃除機能の有無を判断することができます。
もし、フィルターを確認しても判断できない場合は、次の項目で説明する型番の確認方法を試してみてください。
型番の確認：メーカーのホームページで詳細をチェック
リモコンやフィルターを確認してもお掃除機能の有無が判断できない場合は、エアコン本体に記載されている型番をメーカーのホームページで検索してみましょう。
メーカーのホームページでは、エアコンの型番を入力することで詳細な機能や仕様を確認することができます。
お掃除機能の有無はもちろん、その他の機能や性能、取扱説明書などもダウンロードできる場合があります。
型番は、通常エアコン本体の側面や背面または保証書などに記載されています。メーカーのホームページで型番を検索することで、お掃除機能の有無を確認することができます。
また、家電量販店のホームページや価格比較サイトなどでも、型番から詳細な情報を確認することができます。これらの情報を参考にお掃除機能付きエアコンかどうかを判断しましょう。
もしそれでも判断できない場合は、メーカーのカスタマーサービスに問い合わせてみることをおすすめします。
お掃除機能付きエアコンのお手入れ方法：セルフクリーニングと業者依頼
セルフクリーニング：ダストボックスの清掃とフィルターの掃除
お掃除機能付きエアコンでも、定期的なセルフクリーニングは必要です。
特にダストボックスに溜まったホコリは、定期的に捨てる必要があります。ダストボックスの清掃頻度は、使用状況によって異なりますが、月に一度程度を目安に行うと良いでしょう。
ダストボックスを取り外し、溜まったホコリを掃除機で吸い取るか、水洗いして乾燥させます。
また、フィルターも定期的に掃除する必要があります。
お掃除機能によってある程度のホコリは除去されますが、細かいホコリや油汚れなどは、どうしても残ってしまうことがあります。
フィルターの掃除は、2週間に一度程度を目安に行うと良いでしょう。フィルターを取り外し掃除機でホコリを吸い取るか、中性洗剤を薄めた水で洗い陰干しして乾燥させます。フィルターが完全に乾いてからエアコンに取り付けるようにしましょう。
業者への依頼：内部洗浄の必要性と頻度
お掃除機能付きエアコンでも、内部にはカビや油汚れが蓄積します。
お掃除機能は、主にフィルターのホコリを除去するものであり、エアコン内部の汚れまでは除去できません。そのため、1〜2年に一度は専門業者に内部洗浄を依頼することをおすすめします。
専門業者は、 エアコンを分解し高圧洗浄機や専用の洗剤を使用して、内部の汚れを徹底的に除去します。これによりエアコンの性能が回復し、電気代の節約にも繋がります。
依頼する際には、複数の業者から見積もりを取り、料金や作業内容、保証内容などを比較検討しましょう。
業者選びの注意点：お掃除機能付きエアコンに対応しているか
業者を選ぶ際には、まずお掃除機能付きエアコンのクリーニングに 対応しているかどうかを確認することが重要です。
お掃除機能付きエアコンは内部構造が複雑であるため、通常のエアコンとは異なる専門的な知識や技術が必要です。対応していない業者に依頼すると、故障の原因になる可能性もあります。
また、料金や作業内容・保証内容なども比較検討しましょう。料金は業者によって異なり、作業内容も分解洗浄の範囲や使用する洗剤など、細かく異なります。保証内容も、万が一故障した場合の対応や再洗浄の可否など、業者によって異なります。
複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく作業内容や保証内容も十分に比較検討し、納得できる業者を選びましょう。口コミや評判なども参考にすると良いでしょう。
株式会社TSCのエアコンクリーニングは、お掃除機能付きエアコンにも対応可能です。
まとめ：お掃除機能付きエアコンは賢く使えば快適
お掃除機能付きエアコンは、お手入れの手間を軽減し、電気代の節約にも繋がる便利な機能です。
しかし、価格が高く内部の汚れは除去できないというデメリットもあります。メリット・デメリットを理解した上で、ご自身のライフスタイルに合わせて選びましょう。
お掃除機能だけに頼らず、定期的なセルフクリーニングと業者への依頼を組み合わせることで、お掃除機能付きエアコンをより快適に使用することができます。賢く活用して、快適な室内環境を実現しましょう。
